文献詳細
臨床ノート
文献概要
緒言
白内障手術では,小切開であっても虹彩が脱失することがある。その際,脱失虹彩を切除するか整復するかのどちらかを選択せざるをえないが,一度脱失した虹彩は,元に戻そうとしても,その後の操作でまた再脱失しやすいので,切除を選択するほうが多いかと思われる。この際,筆者らは,脱失虹彩を切除はしないで,切開を加えるのみで良好な結果を得た症例を複数経験している。本稿では,そのなかの1症例を報告する。
白内障手術では,小切開であっても虹彩が脱失することがある。その際,脱失虹彩を切除するか整復するかのどちらかを選択せざるをえないが,一度脱失した虹彩は,元に戻そうとしても,その後の操作でまた再脱失しやすいので,切除を選択するほうが多いかと思われる。この際,筆者らは,脱失虹彩を切除はしないで,切開を加えるのみで良好な結果を得た症例を複数経験している。本稿では,そのなかの1症例を報告する。
参考文献
1)松村美代:周辺虹彩切除術.永田 誠(監):眼科マイクロサージェリー 第6版.458-461,エルゼビア ジャパン,東京,2010
2)Kurimoto Y, Park M, Sakaue H et al:Changes in the anterior chamber configuration after small-incision cataract surgery with posterior chamber intraocular lens implantation. Am J Ophthalmol 124:775-780, 1997
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