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特集 第74回日本臨床眼科学会講演集[3] 原著
自然閉鎖した後に再発したstage 4特発性黄斑円孔の1例
著者: 藤原徳雄1 内田望2 本田博英2 髙橋由衣2 宮本昌典2 八木文彦2
所属機関: 1浜田山ふじわら眼科 2東邦大学医療センター大橋病院眼科
ページ範囲:P.687 - P.690
文献購入ページに移動症例:手術時65歳,男性。右眼視力低下と歪視を主訴に近医を受診し,右眼黄斑円孔を指摘され,手術目的で紹介となる。初診時の右眼視力は(0.5),stage 4特発性黄斑円孔を認め,手術予定となったが,その後自然閉鎖し,手術せずに経過観察となった。右眼視力(1.2)まで改善したが,3年後に右眼視力は(0.2)へと低下し,stage 4特発性黄斑円孔の再発を認めた。白内障および硝子体同時手術を行い,内境界膜剝離と六フッ化硫黄ガスタンポナーデを併施した。術翌日,円孔閉鎖を認め,術後6か月の右眼視力は(0.4)であった。
結論:特発性黄斑円孔の自然閉鎖後に再発した例は稀であるが,自然閉鎖後も経過観察が必要と考えられた。
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