文献詳細
今月の表紙
文献概要
症例は45歳,女性。2013年7月に両眼白内障手術を行い,シリコーン製の眼内レンズ(IOL)が挿入されていた。2014年3月,右眼の裂孔原性網膜剝離を生じたため硝子体手術を行い,シリコーンオイル(SO)で置換した。術後,網膜は復位し,右眼の矯正視力と眼圧は(1.2×+2.75×IOL),22mmHgであった。3か月後,SOを抜去し,術中に後囊を切開した。その後,網膜剝離はなく,右眼の矯正視力は1.2と良好であった。
術後1年の診察時,霧視を訴え,右眼の矯正視力は0.6と低下していた。乳化したSOが前房内と硝子体中を浮遊し,IOL後面にSOが付着していた。今回の写真はそのときのものである。さらに1年後,IOLの亜脱臼を認めIOL摘出を検討したが,本人の希望がなく経過観察となった。10か月後,IOLが脱臼したため摘出し,新たなIOLを縫着した。
術後1年の診察時,霧視を訴え,右眼の矯正視力は0.6と低下していた。乳化したSOが前房内と硝子体中を浮遊し,IOL後面にSOが付着していた。今回の写真はそのときのものである。さらに1年後,IOLの亜脱臼を認めIOL摘出を検討したが,本人の希望がなく経過観察となった。10か月後,IOLが脱臼したため摘出し,新たなIOLを縫着した。
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