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特集 第74回日本臨床眼科学会講演集[4] 原著
診察券いらずの顔認証カメラシステム
著者: 眞鍋洋一1 岩崎明美1
所属機関: 1大多喜眼科
ページ範囲:P.775 - P.778
文献購入ページに移動要約 目的:診察券の代わりに顔認証カメラを用いて,受付業務の簡略化および患者間違いを防ぐシステムを作る。
方法:ジオビジョン社製の顔認証カメラJVS-AVD01を使用して患者の顔を認識させ,電子カルテの受付入力を自動でできるシステムを構築した。①iPadにインストールした顔認証カメラへの入力ソフトを使用して患者のIDと名前を入力する。②iPadで患者の顔を何枚か撮影し,登録する。③顔認証カメラを患者に見てもらい,顔認証を行う。④電子カルテと連携して,顔認証を行うと自動的に電子カルテの受付が完了する。
結果:初診の場合,IDと名前の登録,写真撮影を行うのと,診察券の代わりであることを患者に説明するのに数分を要した。再診時は,顔認証カメラを見てもらうだけなので受付が数秒で可能であった。患者間違いは,調査期間中にはなかった。認証用のカメラは据置型なので,乳幼児の場合は適切な位置まで抱き上げる必要はあるが,認証は可能であった。撮影した写真は画像ファイリングソフトでも使用することが可能であり,診察室でも顔写真で本人であることを確認しやすかった。
結論:顔認証カメラは,診察券の代わりに使用でき,受付業務の簡略化,患者間違い防止に貢献する。
方法:ジオビジョン社製の顔認証カメラJVS-AVD01を使用して患者の顔を認識させ,電子カルテの受付入力を自動でできるシステムを構築した。①iPadにインストールした顔認証カメラへの入力ソフトを使用して患者のIDと名前を入力する。②iPadで患者の顔を何枚か撮影し,登録する。③顔認証カメラを患者に見てもらい,顔認証を行う。④電子カルテと連携して,顔認証を行うと自動的に電子カルテの受付が完了する。
結果:初診の場合,IDと名前の登録,写真撮影を行うのと,診察券の代わりであることを患者に説明するのに数分を要した。再診時は,顔認証カメラを見てもらうだけなので受付が数秒で可能であった。患者間違いは,調査期間中にはなかった。認証用のカメラは据置型なので,乳幼児の場合は適切な位置まで抱き上げる必要はあるが,認証は可能であった。撮影した写真は画像ファイリングソフトでも使用することが可能であり,診察室でも顔写真で本人であることを確認しやすかった。
結論:顔認証カメラは,診察券の代わりに使用でき,受付業務の簡略化,患者間違い防止に貢献する。
参考文献
1)福原 昇:指紋センサ付ICカードによる個人認証システムとその活用.日本農村医学会学術総会抄録集58:211-211,2009
2)石川麻美・渡邉恵理子・村上保夫・他:医療の安全に有用な小児のバイオメトリクス顔認証システムの構築,日本女子大学紀要.理学部14,47-52,2006
3)北岡有喜:【IT活用がもたらす薬局・地域医療の未来】ポケットカルテと地域共通診察券(解説/特集).調剤と情報18:47-54,2012
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