文献詳細
文献概要
連載 Clinical Challenge・16
ソフトコンタクトレンズ装用中に両眼の視力低下感を訴えた若年女性例
著者: 﨑元暢1
所属機関: 1杉浦眼科
ページ範囲:P.858 - P.861
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患者:23歳,女性
主訴:両眼の視力低下感
既往歴・家族歴:特記すべきことなし
現病歴:インターネットで購入した1日使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズ(SCL)装用中であった。1年前に左眼視力低下を自覚し,かかりつけ医で左眼角膜上皮障害を指摘されSCL中止を指示された。2か月後に症状軽快するも,両眼の視力低下感が再燃した。SCLを中止しても改善がなく,特に夕方になると見づらくなってきた。2か月前からは両眼に細かな眼脂が出現するようになった。かかりつけ医を再診し,両眼の角膜上皮障害を指摘されオフロキサシンゲル化点眼,レバミピド,フルオロメトロン点眼を処方されるも軽快せず,人工涙液(4〜10回/日),オフロキサシン眼軟膏点入(3〜4回/日)に変更したが,症状や所見に改善がないため杉浦眼科に紹介となった。
患者:23歳,女性
主訴:両眼の視力低下感
既往歴・家族歴:特記すべきことなし
現病歴:インターネットで購入した1日使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズ(SCL)装用中であった。1年前に左眼視力低下を自覚し,かかりつけ医で左眼角膜上皮障害を指摘されSCL中止を指示された。2か月後に症状軽快するも,両眼の視力低下感が再燃した。SCLを中止しても改善がなく,特に夕方になると見づらくなってきた。2か月前からは両眼に細かな眼脂が出現するようになった。かかりつけ医を再診し,両眼の角膜上皮障害を指摘されオフロキサシンゲル化点眼,レバミピド,フルオロメトロン点眼を処方されるも軽快せず,人工涙液(4〜10回/日),オフロキサシン眼軟膏点入(3〜4回/日)に変更したが,症状や所見に改善がないため杉浦眼科に紹介となった。
参考文献
1)McCulley JP, Dougherty JM, Deneau DG:Classification of chronic blepharitis. Ophthalmology 89:1173-80, 1982
2)天野史郎:マイボーム腺機能不全の定義と診断基準.あたらしい眼科27:627-631,2010
3)鈴木 智・横井則彦・佐野洋一郎・他:マイボーム腺炎に関連した角膜上皮障害(マイボーム腺炎角膜上皮症)の検討.あたらしい眼科17:423-427,2000
4)横井則彦:マイボーム腺炎関連角膜上皮障害.臨眼70(増刊):119-124,2016
5)鈴木 智・横井則彦・木下 茂:高齢者におけるマイボーム腺炎角結膜上皮症の臨床像.あたらしい眼科35:389-394,2018
6)堀中真理子・﨑元 暢・山上 聡:重篤な視力低下を示した両眼性マイボーム腺炎関連角膜上皮症の1例.眼科61:1321-1327,2019
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