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特集 第74回日本臨床眼科学会講演集[6] 原著
眼球運動制限が軽度な強度近視性斜視に対して横山法による手術を行った2例
著者: 渡辺このみ1 渡辺一彦1
所属機関: 1あさひ総合病院眼科
ページ範囲:P.1061 - P.1065
文献購入ページに移動症例1:71歳,女性。視力は両眼とも(1.2)で,眼軸長は右29.24mm,左28.76mm。眼位は遠見40△内斜視(ET),近見で35△ETだった。明らかな眼球運動制限はなかった。横山法施行後の眼位は遠見正位,近見5△外斜位(XP)となった。Titmus Stereo Test(TST)は,Fly(+),Animal(3/3),Circle(6/9)であった。
症例2:69歳,男性。視力は右(1.2),左(1.0)。眼軸長は右30.05mm,左30.52mm。眼位は遠見25△ ET,5△右上斜視(RHT)で,近見30△ ET,5△RHTだった。両眼とも軽度の外転運動制限があった。横山法施行後の眼位は遠見正位,近見4△XPとなった。TSTは,Fly(+),Animal(3/3),Circle(8/9)であった。
結論:眼球運動制限が軽度である両眼性の強度近視性斜視に対して横山法が有用であると思われた。
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