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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科76巻1号

2022年01月発行

文献概要

連載 Clinical Challenge・22

抗菌薬点眼使用中に発症し遷延化した周辺部角膜潰瘍

著者: 末岡千絵12 近間泰一郎2

所属機関: 1井上眼科医院 2広島大学病院眼科

ページ範囲:P.7 - P.9

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症例

患者:97歳,女性

主訴:眼脂,視力低下

現病歴:数日前から右眼に充血と痛みがあり,眼脂が増えたため受診した。

既往歴:以前から慢性涙囊炎があり,9か月前に急性涙囊炎を発症し,抗菌薬の点眼と内服でいったん消炎した。その後,予防的に抗菌薬点眼(モキシフロキサシン塩酸塩)を継続していた。現在,糖尿病の治療を受けている。

家族歴:特記すべき事項なし

参考文献

1)Mondino BJ:Inflammatory diseases of the peripheral cornea. Ophthalmology 95:463-472, 1988
2)石川和郎・児玉俊夫・島村一郎・他:菌塊を形成した涙小管感染症の細菌学的検討.臨眼62:467-472,2008
3)Rumelt S, Remulla H, Rubin PA:Silicone punctal plug migration resulting in dacryocystitis and canaliculitis. Cornea 16:377-379, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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