文献詳細
文献概要
特集 一挙公開! 緑内障手術ラインナップ
企画にあたって
著者: 稲谷大1
所属機関: 1福井大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.15 - P.15
文献購入ページに移動 今から10年前まで緑内障手術といえば,トラベクレクトミーとトラべクロトミーの2つの術式が緑内障手術件数のほとんどを占め続け,新たな術式が登場しては消えるということを繰り返し続けてきた経緯がある。しかし最近,これらの術式の問題点を解決できる新たな術式が次々と登場してきている。
まず2012年には,濾過手術のゴールドスタンダートといわれてきたトラベクレクトミーの弱点である過剰濾過を解決するために,ミニチューブと呼ばれるEx-PRESSを用いた濾過手術が登場した。Ex-PRESSには術直後の過剰濾過の合併症が少ないだけでなく,トラベクレクトミーよりも術後炎症や前房出血も少ないメリットがある。一方,同時期に登場したチューブシャント手術と呼ばれる術式で用いられるバルベルト緑内障インプラントは,トラベクレクトミーでは思うように眼圧が下げられなかった血管新生緑内障や結膜手術瘢痕があるためブレブ形成が困難な再手術の症例で,有効な効果が得られている。
まず2012年には,濾過手術のゴールドスタンダートといわれてきたトラベクレクトミーの弱点である過剰濾過を解決するために,ミニチューブと呼ばれるEx-PRESSを用いた濾過手術が登場した。Ex-PRESSには術直後の過剰濾過の合併症が少ないだけでなく,トラベクレクトミーよりも術後炎症や前房出血も少ないメリットがある。一方,同時期に登場したチューブシャント手術と呼ばれる術式で用いられるバルベルト緑内障インプラントは,トラベクレクトミーでは思うように眼圧が下げられなかった血管新生緑内障や結膜手術瘢痕があるためブレブ形成が困難な再手術の症例で,有効な効果が得られている。
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