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特集 一挙公開! 緑内障手術ラインナップ 【眼外から行う緑内障手術】
トラベクロトミー(眼外法)
著者: 亀田隆範1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科眼科学
ページ範囲:P.16 - P.20
文献購入ページに移動●トラベクロトミーは生理的房水流出路を再建する手術で,目標となる術後眼圧はmiddleteenからhighteenであり,原発開放隅角緑内障,ステロイド緑内障,落屑緑内障で目標眼圧が高めの症例には良い適応である。
●角膜混濁などの眼内からのトラベクロトミー困難例に対しては,眼外からのトラベクロトミーが有用である。
●トラベクロトミーの術後は前房出血,一過性眼圧上昇に適切に対応する必要があるが,その他の重篤な合併症は少ないのがメリットである。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年1月)。
●角膜混濁などの眼内からのトラベクロトミー困難例に対しては,眼外からのトラベクロトミーが有用である。
●トラベクロトミーの術後は前房出血,一過性眼圧上昇に適切に対応する必要があるが,その他の重篤な合併症は少ないのがメリットである。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年1月)。
参考文献
1)黒田真一郎:トラベクロトミー.永田 誠(監),黒田真一郎・木村英也・溝口尚則・他(編):眼科マイクロサージェリー 第6版.441-449,エルゼビアジャパン,東京,2010
2)Tanihara H, Negi A, Akimoto M et al:Surgical effects of trabeculotomy ab externo on adult eyes with primary open angle glaucoma and pseudoexfoliation syndrome. Arch Ophthalmol 111:1653-1661, 1993
3)Iwao K, Inatani M, Tanihara H et al:Success rates of trabeculotomy for steroid-induced glaucoma:a comparative, multicenter, retrospective cohort study. Am J Ophthalmol 151:1047-1056, 2011
4)Akimoto M, Tanihara H, Negi A et al:Surgical results of trabeculotomy ab externo for developmental glaucoma. Arch Ophthalmol 112:1540-1544, 1994
5)Ikeda H, Ishigooka H, Muto T et al:Long-term outcome of trabeculotomy for the treatment of developmental glaucoma. Arch Ophthalmol 122:1122-1128, 2004
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