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あとがき
著者: 井上幸次
所属機関:
ページ範囲:P.124 - P.124
文献購入ページに移動 2021年10月の臨床眼科学会はハイブリッドではあったが,新型コロナ感染がおさまっていたこともあって,現地に2,000名ほどの参加者が来られたそうである(坂本会長,本当にご苦労様でした)。2021年になってから3回ほど学会に現地参加する機会があったが,参加人数が少ないので,かえって寂しい感じがした。今回は実に久しぶりに学会に参加した充実感を得ることができた。若い人たちであればremoteでも参加した充実感を得られるのかもしれないが,私たちの年代ではやっぱり直接出会わないと駄目である。会場に行って得られる「場」の雰囲気というか,新しいことが始められていて,これが今後広がっていくだろうな,という感覚,あるいはこれはうちも是非やっていかないといけないな,という感覚,こういった感じはやはりremoteでは得られない。言ってみれば,家のTVで映画を観るのと,映画館へ行って映画を観るのが,大きく違うのと同じだろうか。家だと自分の感じたことだけだが,映画館だと皆が共感し,一緒に感動している感覚が得られたり,逆に自分と他の観衆のズレを感じたりすることもあって,それも印象的な体験になる。
昔は二本立て興行というのが結構あって,ある映画を見に行って,それにくっついていた別の全く知らない映画のほうに感動するということもあった。学会でも,聞こうと思っていた部屋が混んでいて入れないので,仕方なくたまたま入った部屋で目から鱗の面白い講演に出会ったり,ポスターを見ていた時にたまたま面白いものに行きあたったり(今回の臨眼はまだポスターが復活していなかったのは残念だったが)ということがよくあって,この「たまたま」も学会へ行く大きな醍醐味のように思う。
昔は二本立て興行というのが結構あって,ある映画を見に行って,それにくっついていた別の全く知らない映画のほうに感動するということもあった。学会でも,聞こうと思っていた部屋が混んでいて入れないので,仕方なくたまたま入った部屋で目から鱗の面白い講演に出会ったり,ポスターを見ていた時にたまたま面白いものに行きあたったり(今回の臨眼はまだポスターが復活していなかったのは残念だったが)ということがよくあって,この「たまたま」も学会へ行く大きな醍醐味のように思う。
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