文献詳細
臨床ノート
白内障術後惹起乱視の変化について
著者: 竹下哲二1 蕪龍大1 川下晶1 岩崎留己1 大城莉香子1 郷明日香2 松本栞音3
所属機関: 1上天草市立上天草総合病院眼科 2西日本教育医療専門学校視能訓練士学科 3九州保健福祉大学保健科学部視機能療法学科
ページ範囲:P.315 - P.317
文献概要
トーリック眼内レンズ(toric intraocular lens:T-IOL)の乱視度数および挿入軸の決定には,レンズ製造各社のWEBカリキュレーターを用いるのが一般的である。その際,入力が必要な項目に術後惹起乱視(surgically induced astigmatism:SIA)がある。SIAは切開創の幅や位置,術式や手術器具によって術者ごとに異なるが,同じ術者でもT-IOL挿入時に使用するインジェクターによって違う可能性がある。したがって,WEBカリキュレーターへの入力のためにインジェクターごとのSIAをあらかじめ求めておくことが望ましい。
今回筆者らは,現在T-IOLのない製品も含め,10種のインジェクターについてSIAをレトロスペクティブに調査したので報告する。
参考文献
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