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特集 第75回日本臨床眼科学会講演集[2] 原著
涙道内視鏡の解像度
著者: 岩崎明美1 眞鍋洋一1
所属機関: 1大多喜眼科
ページ範囲:P.495 - P.500
文献購入ページに移動対象と方法:涙道内視鏡はファイバーテック社MD10,DD10,FK10,CK10,HDの5種類を使用した。解像度判定にはEdmund Optics社のUSAF1951コントラストテストチャートを用い,チャートから0.5〜10mmの距離での空間周波数(単位:LP/mm)を測定・計算した。
結果:解像度の最高値および最高値の出た距離はMD10(8.00LP/mm,2.0mm,2.5mm),DD10(14.30LP/mm,1.0mm),FK10(14.30LP/mm,2.0mm,2.5mm),CK10(17.95LP/mm,1.0mm),HD(28.50LP/mm,1.0mm)であった。また,MD10とFK10の0.5〜1mm,およびDD10の4〜10mmは判定不能であった。
結論:解像度が高い順は,HD(組レンズ,近方焦点,15,000画素),CK10(組レンズ,近方焦点),FK10(組レンズ,遠方焦点)=DD10(単レンズ,近方焦点),MD10(単レンズ,遠方焦点)であった。涙道内視鏡の解像度向上には,①近方焦点>遠方焦点,②組レンズ>単レンズ,③高画素数>低画素数の3要素があると考えられた。
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