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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科76巻5号

2022年05月発行

文献概要

今月の表紙

Asteroid hyalosis

著者: 柿沼光希1 坂本泰二2

所属機関: 1寿泉堂綜合病院 2鹿児島大学

ページ範囲:P.580 - P.580

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 症例は84歳,女性。2005年に人間ドックにて周辺部網膜変性を指摘され,前医を受診した。眼底カラー写真とOCTを施行したところ,右眼にasteroid hyalosisを認め,左眼に黄斑前膜を認めた。2013年11月頃から変視症が出現し,精査加療目的のため当院を紹介され受診した。当院初診時の視力は右(1.0),左(0.9)。M-CHARTS(Inami社)の変視量は右(縦0°横0°),左(縦0.3°横0.6°)であった。左眼の黄斑前膜に対しての手術希望はなかったため経過観察となり,その後も視力と変視症の程度は変わりなく経過している。

 撮影は超広角走査型レーザー検眼鏡のCalifornia(Optos社)で行った。無散瞳下で撮影可能な機器であるが,本症例は散瞳下で撮影を行った。固視点は正面軸上とし,患者に注視を促した。撮影時は睫毛が写り込まないように,サージカルテープで下眼瞼を下げて,硝子棒を使用して上眼瞼を挙上した。また,頭部位置を安定させるため,ハンドコントロールを持ちながら,手の甲で頭部を支えて撮影をした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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