文献詳細
文献概要
特集 第75回日本臨床眼科学会講演集[7] 原著
質量分析法にて
著者: 小林瞳12 福岡秀記2 松本佳保里2 上田真由美2 外園千恵2
所属機関: 1京都第二赤十字病院眼科 2京都府立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1247 - P.1251
文献購入ページに移動症例:78歳,男性。濾胞性リンパ腫に対してレナリドミドとリツキシマブで治療され,安定していた。7か月前に左眼の視力低下,異物感を自覚し近医を受診した。ヘルペス角膜炎と診断され,アシクロビル眼軟膏が開始されたが改善がみられず,4か月後に近医へ紹介となった。バラシクロビル内服,ベタメタゾン点眼,プレドニゾロン50mg内服を追加したが眼所見は改善せず,当院へ紹介となった。当院初診時の左視力は指数弁で,左角膜の実質浅層に特徴的な花弁様の白色沈着を認め,前房炎症と前房蓄膿も認められた。角膜感染を疑い角膜擦過物の検鏡と培養検査を施行し,グラム陽性桿菌が検出され,ガチフロキサシン点眼,セフメノキシム点眼,エリスロマイシン・コリスチン眼軟膏を開始したところ,感染巣の縮小と前房蓄膿の消失がみられ,自覚症状も改善した。培養検査および質量分析法にて原因菌は
結論:
参考文献
掲載誌情報