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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科76巻9号

2022年09月発行

文献概要

特集 第75回日本臨床眼科学会講演集[7] 原著

新たなストッパー付き涙点拡張針の使用経験“宮崎式涙点拡張針”

著者: 宮崎千歌1 澤明子1 廣瀬美央1 長谷川麻里子1 竹谷太1

所属機関: 1兵庫県立尼崎総合医療センター眼科

ページ範囲:P.1291 - P.1295

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要約 目的:涙道内視鏡検査において,一定の挿入位置で停止するストッパー付き涙点拡張針の使用経験を報告する。

対象と方法:2021年3〜4月に,兵庫県立尼崎総合医療センター眼科において涙道内視鏡検査を施行した成人17例37涙点,小児7例10涙点に対し,ストッパー付き涙点拡張針(以下,ストッパー付き),涙点拡張針1.8/5.0mm目盛付き(以下,目盛付き),ウィルダー氏涙点拡張針(以下,ウィルダー)を使用した。ストッパー付きは成人7例17涙点,小児5例7涙点に,目盛付きは成人8例18涙点,小児2例3涙点に,ウィルダーは成人2例2涙点に対し使用した。

結果:ストッパー付きと目盛付きでは,1回の涙点拡張で涙道内視鏡のファイバースコープを挿入することが可能であった。ウィルダーでは,3回の拡張が必要であった症例があった。

結論:涙道内視鏡検査において,ストッパー付きは1回の手技で確実かつ十分な涙点拡張が得られた。

参考文献

1)佐々木次壽:涙道内視鏡所見による涙道形態の観察と涙道内視鏡併用シリコーンチューブ挿入術.眼科41:1587-1591,1999
2)鈴木 亨:涙道ファイバースコピーの実際.眼科45:2015-2023,2003
3)Cohen SW, Prescott R, Sherman M et al:Dacryoscopy. Ophthalmic Surg 10:57-63, 1979
4)Kakizaki H, Takahashi Y, Iwaki M et al:Punctal and canalicular anatomy:implications for canalicular occlusion in severe dry eye. Am J Ophthalmol 153:229-237, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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