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特集 日本の眼の難病—何がどこまでわかってきたのか?
強度近視性脈絡膜萎縮—特に強度近視に伴う黄斑部新生血管について
著者: 柳靖雄1
所属機関: 1横浜市立大学大学院医学研究科視覚再生外科学教室
ページ範囲:P.52 - P.57
文献購入ページに移動●病的近視において,重度の視力障害は,前後軸方向の眼球の伸長および後眼部の変形に続発する黄斑および視神経の変化により生じる。
●近視性黄斑部新生血管(MNV)の自然経過は,3つの段階に分類される。いずれの時期にも視力低下をきたしうる。
●今後,MNVの治療後も長期的問題としてMNV関連黄斑萎縮を予防するため,病因および治療戦略を確立する必要があるが,現在のところ臨床的には抗VEGF薬による確定症例の早期治療が最も重要である。
●近視性黄斑部新生血管(MNV)の自然経過は,3つの段階に分類される。いずれの時期にも視力低下をきたしうる。
●今後,MNVの治療後も長期的問題としてMNV関連黄斑萎縮を予防するため,病因および治療戦略を確立する必要があるが,現在のところ臨床的には抗VEGF薬による確定症例の早期治療が最も重要である。
参考文献
1)Ohno-Matsui K, Ikuno Y, Lai TYY et al:Diagnosis and treatment guideline for myopic choroidal neovascularization due to pathologic myopia. Prog Retin Eye Res 63:92-106, 2018
2)Cheung CMG, Arnold JJ, Holz FG et al:Myopic choroidal neovascularization:review, guidance, and consensus statement on management. Ophthalmology 124:1690-1711, 2017
3)Wong TY, Ohno-Matsui K, Leveziel N et al:Myopic choroidal neovascularisation:current concepts and update on clinical management. Br J Ophthalmol 99:289-296, 2015
4)Ohno-Matsui K, Kawasaki R, Jonas JB et al:International photographic classification and grading system for myopic maculopathy. Am J Ophthalmol 159:877-883, e7, 2015
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