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文献概要
増刊号 眼科の処置・小手術・最新の治療—基本手技から緊急時の対応まで〔特別付録Web動画〕 5.ぶどう膜炎
ウイルス性網膜炎に対する硝子体手術
著者: 臼井嘉彦1
所属機関: 1東京医科大学臨床医学系眼科学分野
ページ範囲:P.220 - P.226
文献購入ページに移動●定量PCRによるウイルスコピー数の測定は,ウイルス性網膜炎(急性網膜壊死やサイトメガロウイルス)の診断のみならず治療方針の決定にも有用である
●薬物療法や硝子体手術が進歩した今日でも,ウイルス性網膜炎の視力予後は不良な場合が多いため,硝子体手術に踏み切る場合は,患者との十分なインフォームドコンセントが必要である
●ウイルス性網膜炎の硝子体手術の施行にあたっては,施行時期や手術手技,術後合併症および視力予後に関する十分な理解が必要である
●硝子体手術により発症早期に眼内のウイルス量や過剰なサイトカイン量を低減できる
●薬物療法や硝子体手術が進歩した今日でも,ウイルス性網膜炎の視力予後は不良な場合が多いため,硝子体手術に踏み切る場合は,患者との十分なインフォームドコンセントが必要である
●ウイルス性網膜炎の硝子体手術の施行にあたっては,施行時期や手術手技,術後合併症および視力予後に関する十分な理解が必要である
●硝子体手術により発症早期に眼内のウイルス量や過剰なサイトカイン量を低減できる
参考文献
1)臼井嘉彦・他:眼臨医報101:297-300,2007
2)Usui Y et al:Ophthalmology 115:1632-1633, 2008
3)臼井嘉彦・他:日眼会誌114:362-368,2010
4)Matsuo T et al:Br J Ophthalmol 75:450-454, 1991
5)Kaneko H et al:Sci Rep 7:2640, 2017
6)Kao GW et al:Retina 7:80-83, 1987
7)臼井嘉彦:急性網膜壊死.眼科疾患最新の治療2022-2024.257-258,南江堂,東京,2022
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