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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科77巻11号

2023年10月発行

文献概要

増刊号 眼科の処置・小手術・最新の治療—基本手技から緊急時の対応まで〔特別付録Web動画〕 8.小児眼科・斜視

先天鼻涙管閉塞・先天涙囊瘤(先天涙囊ヘルニア)

著者: 大野智子1 松村望1

所属機関: 1神奈川県立こども医療センター眼科

ページ範囲:P.305 - P.309

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先天鼻涙管閉塞

●片側性の場合は,生後6〜9か月頃を目途にプロービング(ブジー)を行う

●プロービングの際は介助者にしっかり患児の顔と体を制御してもらう

●プロービングは無理な力を入れない,押し進めない

●ブジー不成功時は同じことを繰り返さない

先天涙囊瘤(先天涙囊ヘルニア)

●自然治癒が多い

●一方で,急性涙囊炎や蜂窩織炎を生じることがある

●両側性の場合は呼吸困難をきたす可能性がある

●経鼻的造瘻術による治療が奏効する


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年10月).

参考文献

1)Young JD et al:BMJ 315:293-296, 1997
2)Yohei Honkura et al:Okajimas Folia Anat Jpn 94:101-108, 2017
3)先天鼻涙管閉塞診療ガイドライン作成委員会:日眼会誌126:991-1019,2022
4)松村 望:眼科61:153-158,2019
5)大江雅子:眼科手術35:271-276,2022
6)松村 望:あたらしい眼科32:1635-1642,2015
7)宮崎千歌:先天鼻涙管閉塞解放術.黒田真一郎・他(編):眼科マイクロサージェリー 第6版.143-149,エルゼビア・ジャパン,東京,2010
8)広瀬美央:眼科手術35:188-192,2022
9)Davies R et al:Eye 32:522-526, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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