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文献概要
特集 意外と知らない小児の視力低下
眼底所見が正常な網膜疾患
著者: 林思音1
所属機関: 1国立成育医療研究センター眼科
ページ範囲:P.1420 - P.1426
文献購入ページに移動●眼底検査では異常が認められない疾患として,先天網膜分離症,先天停在性夜盲,錐体機能不全,青錐体(S錐体)1色覚および常染色体顕性(優性)視神経萎縮がある。
●眼底に異常があるにもかかわらず見落としやすい疾患として,視神経低形成と家族性滲出性硝子体網膜症がある。
●眼底検査に加えて,OCT,ERGおよび色覚検査が診断の一助となる。
●眼底に異常があるにもかかわらず見落としやすい疾患として,視神経低形成と家族性滲出性硝子体網膜症がある。
●眼底検査に加えて,OCT,ERGおよび色覚検査が診断の一助となる。
参考文献
1)Haseoka T, Inagaki R, Kurata K et al:Usefulness of handheld electroretinogram system for diagnosing blue-cone monochromatism in children. Jpn J Ophthalmol 65:23-29, 2021
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3)東 範行・白神史雄:家族性滲出性硝子体網膜症の診療の手引き:厚生労働省科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する調査研究.日眼会誌121:487-497,2017
4)Dutton GN:Congenital disorders of the optic nerve:excavations and hypoplasia. Eye(Lond) 18:1038-1048, 2004
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