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特集 第76回日本臨床眼科学会講演集[1] 原著
肝炎医療コーディネーター導入による肝炎ウイルス陽性者対応の適正化
著者: 戸所大輔1 戸島洋貴2 柿﨑暁3 是永匡紹4 秋山英雄1
所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学講座眼科学 2群馬大学医学部附属病院消化器・肝臓内科 3国立病院機構高崎総合医療センター消化器内科 4国立国際医療研究センター肝炎・免疫研究センター
ページ範囲:P.329 - P.334
文献購入ページに移動対象と方法:肝Co設置前後の33か月間に術前検査としてHBs抗原とHCV抗体検査を行い,いずれかが陽性であった96名を対象とした。診療録をもとにウイルス肝炎の治療歴,HCV抗体価,陽性者対応の有無,眼疾患の種類を調べた。
結果:HBs抗原陽性が新規に発見された4例のうち,肝Co配置前の1例は未対応であった。HCV抗体陽性の新規発見は37例あった。肝Co配置前の新規発見は22例あり,うち16例が未対応であった。B型とC型を合わせた未対応17例のうち9例は検査結果を待たずに緊急手術を行っていた。肝Co配置後の未対応はなかった。
結論:肝Coの導入は肝炎ウイルス検査の結果説明と陽性者対応の適正化に有効であった。
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