文献詳細
文献概要
特集 第76回日本臨床眼科学会講演集[1] 原著
高齢患者のアイフレイル調査
著者: 藤嶋さくら1 井上賢治1 天野史郎1 徳田芳浩1 塩川美菜子1 方倉聖基1
所属機関: 1井上眼科病院
ページ範囲:P.373 - P.378
文献購入ページに移動対象と方法:井上眼科病院を受診した60歳以上の初診患者のうち,アイフレイル自己チェック10項目(質問①〜⑩)を実施した2,140例を対象とした。チェック数,各項目について男女別,年齢別(60歳台,70歳台,80歳以上)に比較した。
結果:チェック数は,男性(826例)3.4±2.2個は女性(1,314例)3.8±2.2個より有意に少なかった。60歳台(940例)3.4±2.1個,70歳台(841例)3.8±2.2個,80歳以上(359例)4.2±2.4個で,年齢とともに有意に増加した。60歳台では,①疲れやすい63.6%,⑤眼鏡をかけてもよく見えない51.7%,③新聞や本を長時間見ない48.7%,70歳台では,①疲れやすい62.2%,⑤眼鏡をかけてもよく見えない58.1%,③新聞や本を長時間見ない57.3%,80歳以上では,①疲れやすい64.3%,⑤眼鏡をかけてもよく見えない64.3%,③新聞や本を長時間見ない62.4%の順でチェックした人が多かった。
結論:アイフレイル症状は女性の高齢者に多く,年齢とともに増加していた。高齢者でのチェック項目は,年齢にかかわらずほぼ同等であった。
参考文献
掲載誌情報