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海外留学 不安とFUN・第88回
ボストン留学記・2
著者: 成松俊雄123
所属機関: 1マサチューセッツ眼科耳鼻科病院 2ハーバード大学医学大学院 3慶応義塾大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.578 - P.579
文献購入ページに移動私は医局入局と同時に大学院へ入学し,修了後に眼科研修,そして専門医資格を取得してから留学,という少々遠回りした経歴となっています。年齢の点と通常の流れと異なる点がとても不安に感じられていましたが,実際当地に赴いたところ奇しくも同年代の日本人の先生方が多くいらしており,この点は〔高齢化(?)の是非は別として〕個人的にはとても安心できました。ただし,私のようなパターンだと各種研究費の申請に際し年齢などの制限を超えてしまうことがネックとなりますので,留学を意識される方はその辺りを事前に確認しておかれることをお薦めします。
留学そのものは希望していましたが,遠回りなキャリアゆえの事情もあり,行き先に贅沢をいえる立場ではありませんでした。しかし,院生時代にご指導・ご助言をいただいていた小沢洋子先生(現藤田医科大学先端医療センター臨床教授)ならびに石田 晋先生(現北海道大学眼科主任教授)のお二人がともにハーバード大学への留学経験をおもちで,こちらの事情をご存じだったことや,日本人研究者が複数在籍していた(研究を通じての私の友人や知人も在籍していました)ことなどから,現研究室をお薦めいただきました。おかげで院生時代から大きく変わらず網膜疾患が主な研究テーマという研究室に在籍することができ,大変ありがたく思っています。
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