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特集 第76回日本臨床眼科学会講演集[3] 原著
初診患者のアイフレイル調査
著者: 井上賢治1 天野史郎1 徳田芳浩1 塩川美菜子1 方倉聖基1
所属機関: 1井上眼科病院
ページ範囲:P.662 - P.668
文献購入ページに移動方法:井上眼科病院を受診した初診患者で,アイフレイル自己チェック10項目を実施した5,513例を対象とした。チェック数,各項目のチェックを,男女別,年齢別(39歳以下,40〜69歳,70歳以上)に比較した。
結果:チェック数は男性(2,250例)2.7±2.2個が女性(3,263例)3.1±2.2個に比べて有意に少なかった。男性は,①疲れやすい56.0%,⑤眼鏡をかけてもよく見えない37.6%,女性は,①疲れやすい66.4%,③新聞や本を長時間見ない44.9%の順でチェックが多かった。年齢別では,39歳以下(1,273例)1.7±1.7個,40〜69歳(3,040例)3.1±2.1個,70歳以上(1,200例)3.9±2.3個で年齢とともに有意に増加していた。39歳以下では,①疲れやすい51.0%,⑥まぶしい29.0%,40〜69歳では,①疲れやすい66.5%,③新聞や本を長時間見ない43.3%,70歳以上では,①疲れやすい62.8%,⑤眼鏡をかけてもよく見えない60.0%の順でチェックした人が多かった。
結論:アイフレイル症状は女性に多く,年齢とともに増加していた。チェック項目は男女,年齢に多少の違いがあった。
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