文献詳細
増刊号 6年前の常識は現在の非常識!—AI時代へ向かう今日の眼科医へ
Ⅳ.白内障
文献概要
ここが変わった!
以前の常識
・Zinn小帯脆弱例に水晶体囊拡張リング(CTR)を併用して眼内レンズ(IOL)を挿入するとIOL脱臼が生じなさそう.
・CTRを挿入した場合,その後に万が一IOLが落下したときに取るのが大変そう.
・白内障手術でIOLを挿入できなかった場合,後日あらためてIOL毛様溝縫着術を行わなければならず,大変そう.
現在の常識
・CTRを併用してIOLを挿入することができても,何年か経過するとIOLの脱臼や落下が生じる症例がある.
・CTRを入れた症例で水晶体囊ごと眼内に落下した場合でも,摘出することはあまり困難ではない.
・強膜内固定術により,IOLの固定が簡単かつ短時間でできるようになった.白内障手術のトラブル時でも,準備さえできていれば問題なく固定できる.
以前の常識
・Zinn小帯脆弱例に水晶体囊拡張リング(CTR)を併用して眼内レンズ(IOL)を挿入するとIOL脱臼が生じなさそう.
・CTRを挿入した場合,その後に万が一IOLが落下したときに取るのが大変そう.
・白内障手術でIOLを挿入できなかった場合,後日あらためてIOL毛様溝縫着術を行わなければならず,大変そう.
現在の常識
・CTRを併用してIOLを挿入することができても,何年か経過するとIOLの脱臼や落下が生じる症例がある.
・CTRを入れた症例で水晶体囊ごと眼内に落下した場合でも,摘出することはあまり困難ではない.
・強膜内固定術により,IOLの固定が簡単かつ短時間でできるようになった.白内障手術のトラブル時でも,準備さえできていれば問題なく固定できる.
参考文献
1)Miyoshi T, Fujie S, Yoshida H, et al:Effects of capsular tension ring on surgical outcomes of premium intraocular lens in patients with suspected zonular weakness. PLoS One 15:e0228999, 2020
2)Nagamoto T, Bissen-Miyajima H:A ring to support the capsular bag after continuous curvilinear capsulorhexis. J Cataract Refract Surg 20:417-420, 1994
3)塙本 宰:CTR挿入眼のCTR+IOL摘出とIOL 2次固定.IOL & RS 33:448-452,2019
4)白木彰彦:脱臼CTR-IOLの摘出法.あたらしい眼科38:1305-1306,2021
5)Gabor SG, Pavlidis MM:Sutureless intrascleral posterior chamber intraocular lens fixation. J Cataract Refract Surg 33:1851-1854, 2007
6)Ohta T, Toshida H, Murakami A:Simplified and safe method of sutureless intrascleral posterior chamber intraocular lens fixation:Y-fixation technique. J Cataract Refract Surg 40:2-7, 2014
7)Yamane S, Sato S, Maruyama-Inoue M, et al:Flanged intrascleral intraocular lens fixation with double-needle technique. Ophthalmology 124:1136-1142, 2017
8)Mirura Y, Harada Y, Kiuchi Y:Comparison of different IOL types in the flanged IOL fixation technique. J Ophthalomol 2020:8534028, 2020
掲載誌情報