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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科78巻11号

2024年10月発行

増刊号 6年前の常識は現在の非常識!—AI時代へ向かう今日の眼科医へ

Ⅸ.外眼部・神経眼科・腫瘍など

涙囊移動術(結膜涙囊吻合術)

著者: 嘉鳥信忠1

所属機関: 1大浜第一病院眼科

ページ範囲:P.298 - P.302

文献概要

ここが変わった!

以前の常識

・難治性涙小管閉塞のスタンダードな治療法は,Jones tubeを用いた結膜鼻腔吻合術である.

現在の常識

・Jones tubeなどのデバイスを用いない術式,涙囊移動術が存在する.

・涙囊移動術とは涙小管完全閉塞に対して結膜と涙囊を直接吻合する術式である.

・Jones法(ガラス製のJones tubeをデバイスとする結膜涙囊鼻腔吻合術)に比べると導涙効果は劣るが,術後管理は基本的に不要で,合併症がほぼないため患者満足度が高い.

参考文献

1)加藤 愛,矢部比呂夫:涙嚢鼻腔吻合術における閉塞部位別の術後成績.眼科手術21:265-268,2008
2)Jones LT:The cure of epiphora due to canalicular disorders, trauma and surgical failures on the lacrimal passage. Trans Am Acad Ophthalmol Otolaryngol 66:506-524, 1962
3)嘉鳥信忠:涙道の治療 涙のう移動術-涙小管閉塞症に対する新しい概念の結膜涙のう吻合術-.形成外科65:299-312,2022
4)嘉鳥信忠:涙のう移動術(結膜涙のう吻合術).眼科手術35:207-213,2022
5)嘉鳥信忠:涙のう移動術.眼科グラフィック10:720-723,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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