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特集 第77回日本臨床眼科学会講演集[1] 原著
ソフトコンタクトレンズにおける周辺部厚の位相差顕微鏡による計測
著者: 明尾潔12 明尾庸子12 明尾慶一郎2 大森美香2 飛田恵子2 加藤帝子2
所属機関: 1あけお眼科医院 2あけお眼科研究所
ページ範囲:P.372 - P.378
文献購入ページに移動対象と方法:径60mmのペトリ皿内の生理食塩液に周辺部が対物レンズ側になるようにSCLを浮かべ,対物レンズ10倍と2000万画素の顕微鏡カメラで周辺部が鮮明となるまで位相差顕微鏡により接写した。SCLには−3, −7.5, −12 diopterの1日,2週間用のSCL〔AQUALOX®(AQ):Bausch & Lomb, ACUVUE OASYS®(OA):Johnson & Johnson〕,ソフトウェアとして画像解析にはSigmaScan®,統計学的解析にはSigmaStat®を用いた。
結果:t検定,2元配置分散分析の結果,周辺部厚は度数,装用期間にかかわらずAQがOAより有意に薄く,2週間用OAでは多変量解析の結果,近視度数に従い,有意に薄くなる傾向があった。
結論:SCLの種類により周辺部厚にも相違があることが判明し,今後,装用感や耐久性についても検討を加える必要があると考えられた。
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