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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科78巻4号

2024年04月発行

文献概要

今月の表紙

水晶体脱臼

著者: 田中孟1 黒坂大次郎2

所属機関: 1むさしドリーム眼科 2岩手医科大学

ページ範囲:P.422 - P.422

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 患者は84歳,男性。両眼が見えにくくなってきたため眼鏡店を訪れたが,眼科受診を勧められ当院を受診した。初診時の視力は右0.05(0.06p×−3.00D),左0.01(0.6×+11.00D()cyl−1.00D 90°)であった。右白内障,左硝子体内への水晶体脱臼,ドルーゼンを認めた。後日,右超音波水晶体乳化吸引術+眼内レンズ挿入術,左経毛様体扁平部硝子体手術+眼内レンズ強膜内固定術を施行し,右(1.2×+1.00D()cyl−2.50D 90°),左(1.0×+0.50D()cyl−2.50D 85°)となった。

 撮影には,ZEISS社製走査型超広角眼底撮影装置CLARUS 500を使用した。撮影は正面視と下方視で行いパノラマ合成した。下方視時は水晶体にフォーカスを合わせた撮影を行った。本装置はカメラを左右に振ることはできるが,上下にカメラを振ることはできない。そのため,下方視時に少しでも落下した水晶体を捉えるため,患者には下方視したうえで,通常より顎を少し引いた姿勢を指示し撮影した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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