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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科78巻8号

2024年08月発行

文献概要

今月の表紙

虹彩ルベオーシス

著者: 岡﨑真由1 坂本泰二2

所属機関: 1東邦大学医療センター佐倉病院 2鹿児島大学

ページ範囲:P.937 - P.937

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 症例は83歳,女性。近医内科にて心筋梗塞に対しカテーテル治療を受け,退院2日後に左眼痛と側頭部痛を主訴に前医を受診した。左血管新生緑内障が疑われたため,当院を紹介され翌日に受診となった。初診時の矯正視力は右1.0p,左0.5,眼圧は右11mmHg,左24mmHgであった。前眼部所見として左眼の前房出血,虹彩ルベオーシスを認め,眼底は両眼ともに網膜出血を散在性に認めた。当日ハイデルベルグ社のSPECTRALIS HRAを用いてフルオレセインナトリウム(FA)とインドシアニングリーン(ICG)蛍光眼底造影検査を施行した。左眼では腕-網膜循環時間の延長を認めた。

 写真は,眼底撮影終了後,静注から13分ほど経過したICGによる前眼部の蛍光造影画像である。ICGの特性として分子量が大きく,新生血管からの漏出が少ないため,造影後期でも色素漏出に影響されることなく新生血管の形態を明瞭に描写することができた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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