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特集 第77回日本臨床眼科学会講演集[6] 原著
両眼の漿液性網膜剝離を呈した重症高血圧性網膜症の2例
著者: 石川宗元1 市川良和1 小宮有子1 藤本太一1 西尾真以1 高野俊一郎12 永本晶子3 今村裕1
所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院眼科 2埼玉医科大学病院アイセンター 3ながもと眼科
ページ範囲:P.1010 - P.1015
文献購入ページに移動症例1:38歳,男性。頭痛と倦怠感,両視力低下を主訴にフォークト・小柳・原田病を疑われ当科を紹介され受診した。両眼に漿液性網膜剝離を認め,網膜所見は比較的乏しかった。髄液所見に異常はなく血圧242/127mmHgと異常高値であり,高血圧性網膜症と診断した。
症例2:25歳,女性。両眼に漿液性網膜剝離を認め,乳頭を囲んで出血と浸出斑認めた。血圧180/136mmHgであり高血圧性網膜症と診断した。
結論:両眼に発症した若年者の漿液性網膜剝離をみた場合,網膜所見が比較的乏しい場合でも高血圧性網膜症を念頭に置く必要がある。
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