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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻1号

1954年01月発行

文献概要

臨床實驗

緑色腫の1例

著者: 藤永豊1

所属機関: 1鳥取大學醫學部眼科學教室

ページ範囲:P.15 - P.20

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 緑色腫は主として幼少の男兒を侵し,迅速な經過を辿り死の轉帰をとる極めて惡性の腫瘍を骨膜外に形成する稀れな疾患である。本症の記載では我が國では林1)の報告以來相當例の報告があるが本態に就ては未だ定説がない。菅沼2)に依れば,淋巴及び血液形成機關の特殊な疾患に際し,骨體或は淋巴組織の破壊が原因であつて,腫瘍は2次的なものであるとしている。血液像が特有であつて,白血病の特殊型とも考えられている。さらに特徴とすろのは眼球が侵されている事である。
 私は本症の1例を經驗し,剖検に依り組織學的に検索する事が出來たので茲に報告しよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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