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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻1号

1954年01月発行

文献概要

臨床實驗

高齡者に見たる束状角膜炎に就て

著者: 南ミツ1

所属機関: 1久界米大學醫學部眼科教室

ページ範囲:P.73 - P.74

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 束状角膜炎は遊走フリクテンの別名がある樣にその症状もフリクテン樣であつて,恐らく原因もフリクテンと同一のものであろうと云われている。
 羞明,流涙,異物感があり,眼球結膜が充血し角膜に表在性浸潤を形成する點はフリクンと同樣であるが,特有な點は,始め角膜輪部に生じたフリクテン性潰瘍が次第に角膜中心に向つて遊走し表在性の新生血管がこれに追從し,球結膜より角膜内に進入する。浸潤の一部は潰瘍となるが,これは更に角膜中に深く進入して大きな潰瘍を形成することがあります。本病は一般に治癒困難ではないが,屡々反覆して角膜に放射状の多數の翳を殘し,視力を害する事がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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