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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻11号

1954年11月発行

臨床実験

S.C.M.点眼による外傷性白内障治療の2例

著者: 藤山英壽1 藤岡敏彦1 池田裕1

所属機関: 1北大眼科

ページ範囲:P.1107 - P.1109

文献概要

 ある時,某製藥会社の出張所長さんが見え,ポケツトから藥瓶を一つ取出して,「この藥は某氏が(名前は誰でも知つている財界の著名人)アメリカへいらしたとき,これを点眼すると白内障が治るんだという話をきゝ,おや,そんな藥があるのか,じや貰つて帰ろうと,1瓶持つて来た藥なんですが,一つ試して貰えないか,と申出た。
 この某氏は勿論医師ではない。多少狐に鼻をつまゝれたような気もしたが,有害でさえなければ使つて見ようかと受取つておいた。その後,家兎などに点眼して貰つたが,別に刺戟症状も発生しない。そこで下記の2例に試用したわけである。10中9まではナンセンスと思つて始めたのであるが,第1例は吸牧されたという結果になつたので,簡単に報告して見る次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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