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臨床実験
鞏膜透照法に関する研究(第5報)—人眼虹彩動脈血圧に対する自律神經剤皮下注射の影響
著者: 大木陽太郞1
所属機関: 1慈大眼科
ページ範囲:P.1125 - P.1129
文献購入ページに移動 私は先に鞏膜透照法の研究を行い来り,余の方法によれば,日本人眼の虹彩動脈血圧が生体のまゝて臨床上容易に観察し得る事を述べ之について発表した。その後この研究を進めつゝあるが今回は各種自律神経剤により虹彩動脈血圧が如何なる変動を示すかを追求したのでその一端を茲に報告する。使用藥物は主として眼圧又は血圧に何らかの影響を及ぼすであろうと考えられる物数種である。即ちイミダリン,テブロン,ヘキサメソニウム(C6ブロマイド)アトロピン,ピロカルピン,アドレナリンの6種を撰定した。投与は問題の複雑化を除く為に今回は皮注のみに限定した。
実験実験材料は23〜36歳迄の正常男子3名女子3名計6名を選び実験の正確と実験材料の個人差の観点より此の6名を各々各藥物につき2回繰り返し,各藥物について実験し平均してその趨勢を知る事とした。即ち6例12実験を各藥物について行つたのである。観察眼は左眼の内側虹彩動脈とした。
実験実験材料は23〜36歳迄の正常男子3名女子3名計6名を選び実験の正確と実験材料の個人差の観点より此の6名を各々各藥物につき2回繰り返し,各藥物について実験し平均してその趨勢を知る事とした。即ち6例12実験を各藥物について行つたのである。観察眼は左眼の内側虹彩動脈とした。
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