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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻12号

1954年12月発行

文献概要

臨床実験

所謂星型白内障について

著者: 宮田典男1

所属機関: 1熊大眼科

ページ範囲:P.1161 - P.1164

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 星形或は星芒状白内障(Cataracta stellata)については古くより記載があり,Ammon,Hessなどは漠然と先天性の前極又は後極の星芒状の溷濁に対して用いて居る様であり,Vogtは細隙燈による研究などより先天縫合白内障の別名の如くその名称を使用しているのである。この様に古くは先天性のものに対してのみその名称を使用してい等る様であるが,本邦における小川,小口,桑名氏の報告は何れも後天性のものと考えられ近来星芒状溷濁のある白内障はすべて先天性,後天性,或はその部位の如何を問わずすべて星形白内障と呼ばれる様になり,その定義は非常に漠然としているのである。私は最近臨床的に所謂星形白内障と考えられる3例を経験し組織的に検索する機会を得たのでこれについて多少の考察を加えたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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