文献詳細
文献概要
特集 第7回臨床眼科学會 普通講演
(11)腎炎性網膜炎の像を呈した結節性動脈周圍炎
著者: 郭漢謀1 逸見和雄1
所属機関: 1群馬大學眼科
ページ範囲:P.153 - P.161
文献購入ページに移動 結節性動脈周圍炎は既にRokitansky (1852年)によつて觀察されていたが,周知の如くKussm-aul及びMaier (1866年)が初めて獨自の疾患として記載命名した。その後數多の報告が追加せられ,殊に近年に器いては所謂膠原病の1つとして注目すべき疾患となりつゝある。
吾が國眼科領域においては,淺山氏が原田氏病の1例を觀察して初めて結節性動脈周圍炎なる名稱を用いたが,その後井街,弓削,宇山教授等を初め數氏の報告を見るに過ぎない。私共は腎炎性網膜炎の像を呈した結節性動脈周圍炎と考えられる2例を觀察し,その1例において皮下結節を摘出剖検の結果,前記の診斷を確定し得たので,その大要を報告する。
吾が國眼科領域においては,淺山氏が原田氏病の1例を觀察して初めて結節性動脈周圍炎なる名稱を用いたが,その後井街,弓削,宇山教授等を初め數氏の報告を見るに過ぎない。私共は腎炎性網膜炎の像を呈した結節性動脈周圍炎と考えられる2例を觀察し,その1例において皮下結節を摘出剖検の結果,前記の診斷を確定し得たので,その大要を報告する。
掲載誌情報