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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻2号

1954年02月発行

特集 第7回臨床眼科学會

普通講演

(21)牛眼に對する透鞏膜後毛樣體ヂアテルミーの効果

著者: 中川順一1 鈴木昭治1

所属機関: 1市立札幌病院

ページ範囲:P.200 - P.205

文献概要

 牛眼には,古來良法がない。古くより,虹彩切除,管錐術が行われたが,近時虹彩嵌頓術が推奨されている(Weekers)。又,偶角切開及びGo—niotomy (Barkan),偶角穿刺Goniopurcture(Scheie 1950)は若年性緑内障の初期に對して優秀であると言われている。
 牛眼は,前房偶角の先天性發育異常に因つて起ると信ぜられているが,その變化は,あるものは眼壓亢進の結果と論じ,Weekersの如きは器質的變化よりはむしろ神經血管系異常を重視している。一般に緑有障の本態は,從來考えられていたよりはるかに複雑であり,單なる器械的,物理學的見地のみでは理解に困難であり,機能的平衡異常としては把握せんとする傾向にある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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