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特集 第7回臨床眼科学會 普通講演
(30)眼球開壁術に關する研究(臨床的研究)—眼内非磁性異物の摘出に就て
著者: 赤木五郎1 松香雅夫1 栗本淸次1
所属機関: 1岡山大學眼科
ページ範囲:P.236 - P.238
文献購入ページに移動第一の因子は硝子體脱出の問題である。眼球は平均20粍水銀柱内外の内壓を持つからして大きく開壁すれば當然大量の硝子體が漏出する。即開壁時の硝子體漏出に基くHypotonia bulbi更に進んでは眼球萎縮の問題である。之に對しては現今では硝子體移植術或は置換術が發達して居るので,我々は此を應用する事に依つて或る程度防止し得るものであると考えて居る。即我々は開壁前豫め硝子體を吸引して,眼球を平壓の下に開壁し施術後,壁を縫合して後再び豫め吸引して置いた硝子體液を眼内に注人する方法に依つて或る程度第1因子を征服する事に成功して居る。
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