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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻2号

1954年02月発行

文献概要

特集 第7回臨床眼科学會 普通講演

(46)急性春季カタルと花粉皮膚反應

著者: 小口昌美1 内木久郞1

所属機関: 1日本醫科大學眼科

ページ範囲:P.291 - P.293

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 私共は急性春季カタルが所謂春季カタルの初發症状であり,發病時期は風媒花の開花暦(三澤,久内)に一致することを發表した。且つ,その發病原因に就ては花粉説に賛意を表して置いた。Lehrfeld,Fort等は春季カタルの原因を花粉に依るものとした。一方,花粉アレルギーを否定する側に於ては,春季カタルの發病が開花に關係のない嚴寒の候に發病する例のあること,或は花粉の皮内反應が陰性である事等を擧げている。本邦に於ては塚原氏は花粉,家塵,その他各種空氣中に浮游する物質を抗原として皮内反應を實施しているが全例に於て成績は陰性であるとした。私共は花粉などの外,各種微生物,鳥毛獣毛等もアレルゲンとなり得ることは想像し得るものであるが少くとも本症の發病が風媒花の開花暦に一致することは風媒花の花粉に最も密接なる關係あることは常識的にも當然のことであるので,花粉に依る皮膚反應を試み,之を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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