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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻3号

1954年03月発行

文献概要

銀海餘滴

ビタミンB2群(2)

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.422 - P.422

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 つぎは,ニコチン酸アミドです。これは以前から"抗ペラグラ因子"として知られ,熱酸やアルカリに安定であり,食品中には臓物(ことに肝臓)酵母,肉類,南京豆に多くふくまれています。このニコチン酸は,脱水素酵素の補酵素で上にのべた黄色酵素とともに,いろいろな中間代謝のときに酸化作用をするので重要なものです。1日の必要量は10mgです。
 これが欠乏すると,皮膚炎,下痢,精神神経症状がおこりますが,トウモロコシを主食にしている地方におこります。それは,良質の蛋白質,ことにトリプトフアンというアミノ酸が少いためにおこるものと考えられています。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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