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文献概要
臨床実驗
片側交感神經刺戟症状の症例に就いて
著者: 三根亨1 足立啓1
所属機関: 1京都大学眼科教室
ページ範囲:P.480 - P.484
文献購入ページに移動 Claude Bernardによつて,1852年に初めてHorner氏症候群として頸部交感神経麻痺症状が記載されたが,本症候群は瞼裂狹小,眼球陥凹,縮瞳の三徴候を必発する他,同側の調節力増大,顔部並びに眼血管の拡張,眼圧低下患側顔半分の汗分泌減少,並びに体温上昇等を伴なうもので,Claud Bernardの報告以来枚挙に遑なく,その症状も病巣の位置的関係と共に詳しく検討されている。然るに交感神経刺戟症状についての記載は殆んどなく,僅かに外傷や胸部の結核性病変に基因するものが殆んどで,かゝるものを除いては文献に明らかなものは寺門の1例を数えるのみである。
筆者は最近偏側性交感神経刺戟症状を有する症例に遭遇したのでこゝにこの観察例を挙げ考按を加える次第である。
筆者は最近偏側性交感神経刺戟症状を有する症例に遭遇したのでこゝにこの観察例を挙げ考按を加える次第である。
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