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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻4号

1954年04月発行

文献概要

臨床実驗

人胎兒網膜の発生に就て—特に眼胚後極部の発生(4)

著者: 市川達1

所属機関: 1日本医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.518 - P.522

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第5章 網膜各細胞の発育
 第1節 網膜細胞の分化形式
 網膜各細胞は何れも所謂Proliferating cellのMito-sisによつて増加した細胞(初期胚芽層或は外神経原基層の細胞)の分化によつて生ずる。即ちMitosisによつて生ずる細胞は総て同様で,クロマチンに富み,楕円形核で始めは原形質不明であるが,一部は突起を有し,その突起は無核層中に入つて之を構成している。此の細胞は後には原形質が明かとなり,内外への突起を有している。而して,初期胚芽層後には外神経原基層を作つている。
 此の楕円形核細胞は更に分化して,Mitosisを再び行う事なく,神経節細胞,アマクリン細胞,両極細胞,水平細胞,視細胞とMuller氏支柱細胞とに夫々の時期に於て変化発育する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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