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臨床実驗
INAH (注射用田辺2.5%)の眼科的應用に就て
著者: 片山太郞1 竹内梓郞1
所属機関: 1岡山赤十字病院眼科
ページ範囲:P.523 - P.525
文献購入ページに移動 曩に我々は本誌及び眼紀にStreptomycin,P-ASの眼科的応用に就て発表してきたが,今回はINAHの効果を調べ,些か興味ある成績を得たので報告せんと思う。INAHは1912年濠洲のHansMeyer及びJosef.Malleyにより合成され,1952年より米国のHoffman-La'Roche,Squlbb及び独逸のDomagk会社により各々独自に試験管,動物及び人体実験で抗結核菌作用がある事を発見して以来,世の脚光を浴び,内科的方面に於ては広く基礎的研究臨床的応用が行われているが,本邦眼科方面に於ては大塚,今泉,浅山氏等二三の報告があるのみである。我々は本剤の注射用2%溶液(田辺製藥)を眼局所に高濃度に与える目的で同種の眼疾患に使用し,諸氏の報告と比較検討し,御批判を仰ぎたく思う。
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