icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻4号

1954年04月発行

文献概要

臨床実驗

INAH (注射用田辺2.5%)の眼科的應用に就て

著者: 片山太郞1 竹内梓郞1

所属機関: 1岡山赤十字病院眼科

ページ範囲:P.523 - P.525

文献購入ページに移動
 曩に我々は本誌及び眼紀にStreptomycin,P-ASの眼科的応用に就て発表してきたが,今回はINAHの効果を調べ,些か興味ある成績を得たので報告せんと思う。INAHは1912年濠洲のHansMeyer及びJosef.Malleyにより合成され,1952年より米国のHoffman-La'Roche,Squlbb及び独逸のDomagk会社により各々独自に試験管,動物及び人体実験で抗結核菌作用がある事を発見して以来,世の脚光を浴び,内科的方面に於ては広く基礎的研究臨床的応用が行われているが,本邦眼科方面に於ては大塚,今泉,浅山氏等二三の報告があるのみである。我々は本剤の注射用2%溶液(田辺製藥)を眼局所に高濃度に与える目的で同種の眼疾患に使用し,諸氏の報告と比較検討し,御批判を仰ぎたく思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?