文献詳細
臨床実験
文献概要
網膜色素線条に関しては1891年O.Plangeが始めて記載1892年Knappが命名して以来内外文献に数多く発表され1929年Groenblad u Stran-dberg及び1931年Marchesani u Wirzが弾力線維性仮性黄色腫の併発例を報告しその成因が全身的な弾力線維の変性にあると報告して以来本邦でも多数の報告があり現今では之を上述の如き系統的疾患として認めるに異論は無い。然るに網膜色素線条と黄斑部円板状変性との合併については1926年Wildiが記載更に1932年Hartung,1938年Boeck,1939年Hagedoorn最近では1947年Bertha A.klien及び本邦でも昭11年松沢氏,松山氏,伊藤氏の報告があるのみでBoeck, Hage-doorn, Klienは組織病理の上より詳しくその成因を追究している。私は最近網膜色素線条,黄斑部円板状変性及び弾力線維性仮性黄色腔の合併例を見たので茲に報告する。
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