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臨床実験
正常眼圧の度数分布と統計的診断基準の作製に就いて
著者: 本多英夫1 小島芳子1 大野八千代1 山本純恭2
所属機関: 1名古屋市立大学眼科教室 2奈良医大眼科
ページ範囲:P.609 - P.614
文献購入ページに移動他方緑内障の診断の目的で眼圧が測定されるがGlaucoma ohne Hodldruckの語が示す如く,又術後低眼圧保ちつゝ機能の低下を続ける慢性緑内障も屡々観察される如く,眼圧の測定が緑内障の診断の総てであるとは云えない。然し緑内障の臨床上の診断に対する眼圧測定の価値は,緑内障が多くの場合に正常なる眼圧を越えた場合を指す点よりすれば,比較的簡単でしかも充分信頼し得るに足ると云う意味に於て,高血圧に対する血圧の測定にも比すべきものだと云える。
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