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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻6号

1954年06月発行

文献概要

連載 眼科圖譜・1

1.單眼症/2.上眼瞼の睫毛内反

著者: 中村康1

所属機関: 1日本医科大学眼科教室

ページ範囲:P.653 - P.654

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 病理解剖に来たものである。母親は3同目の妊娠で妊娠経過も順調である。分娩に異常はなかつた。生れて初めて異様な新産児であるため母親には死産と教えて見せなかつた。其処で家族歴を調べたが血縁に畸型児を生んだものがない。生れた直後には生命を保つていたようであるが,分娩臍帯切断後直ちに死亡した。
 外見は図のように顔の中央に単眼をもち,角膜を被つた瞳孔らしいものが二コある。鼻孔がなく,眼の上方に突起がある。多くの報告を見ると鼻と言うことになつている。眼窩は一つで視束も一本に見える。組織的検査がしてないので眼球の構造に就ては不明である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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