文献詳細
臨床実験
文献概要
研究目的
一昨年10月東京眼科集談会に於きまして,私は少数でありますが,諸種の型の緑内障眼に諸種の藥剤主として千倍乃至五千倍のアドレナリンを点眼して該眼の角膜周擁部動毛細管が收縮し,血行停止に到る時間及び再び動毛細管が拡張して血行が回復するに到る時間を測定し,緑内障眼に於ては正常眼に比し收縮時間が遅延し回復時間が短縮するという結果より緑内障は局所に於ける植物神経系の異常緊張により血液循環障碍が起つて居る結果生ずるものならんと述べたのでありますが,以来1年3ヵ月を経,多少の例数も増加しましたので,其の後の成績なり,又新たに得た知見なりを御報告し諸先輩の御批判を仰ぎたいと思うものであります。
一昨年10月東京眼科集談会に於きまして,私は少数でありますが,諸種の型の緑内障眼に諸種の藥剤主として千倍乃至五千倍のアドレナリンを点眼して該眼の角膜周擁部動毛細管が收縮し,血行停止に到る時間及び再び動毛細管が拡張して血行が回復するに到る時間を測定し,緑内障眼に於ては正常眼に比し收縮時間が遅延し回復時間が短縮するという結果より緑内障は局所に於ける植物神経系の異常緊張により血液循環障碍が起つて居る結果生ずるものならんと述べたのでありますが,以来1年3ヵ月を経,多少の例数も増加しましたので,其の後の成績なり,又新たに得た知見なりを御報告し諸先輩の御批判を仰ぎたいと思うものであります。
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