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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻6号

1954年06月発行

文献概要

臨床実験

高血圧患者の前眼部血管細隙燈所見(第2報)—年令及び脈圧と前眼部血管との関係について

著者: 竹内榮三郞1 井上八千代1 千種正輝1

所属機関: 1日大眼科

ページ範囲:P.727 - P.731

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 私達は第1報において最高血圧を対照としてこれと前眼部血管との関係について論じ,更に前眼部血管における変化との眼底血管における変化とを比較検討した結果,高血圧群における良性高血圧症では前眼部血管に所見が多く,これに反して悪性高血圧症では眼底血管に所見が多い傾向がある事を報告した。その際前眼部血管の変化としては前毛様血管の変化と結膜血管の変化とを取上げ毛様血管については,毛様動脈の血管壁の平行性の障害されている程度を三段階に分ち,結膜血管については,結膜小静脈における静脈瘤,分岐部の三角形拡張等を同じく変化の強弱に従つて三段階に区分して表示した(第1報第1図及び第2図参照)。又眼底血管については樋渡助教授の分類に従つた(第1報参照)。
 今回は同じ被験材料を年令的に区分して,血管の諸変化と年令との関係を検討すると共に,又脈圧の高低との関係についても調べた。血管の検査方法等は前報におけると同様である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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