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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻6号

1954年06月発行

文献概要

臨床講義

転移性脈絡膜癌腫

著者: 梶浦睦雄1 高橋裕子2

所属機関: 1福島県立医科大学 2福島県立医科大学眼科教室

ページ範囲:P.733 - P.737

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 眼内腫瘍によつて蒙る眼障害の度は,その腫瘍の悪性度に必ずしも一致しない。即ち組織学的に良性であつてもその増大によつて眼に重篤な障害を与え,眼内間隙の狭窄は続発緑内障を惹起するそれ故眼内腫瘍に就ては常に予後の不良を考えねばならぬが,之が体の重要な器官からであると一層その予後は悲観的なものである。
 萄葡膜の腫瘍の主なものはMelanoma malig-num及びRetinoblastomaであるが,転移性のものの中では癌腫が一番多い。然し元来は比較的稀しいものである。本日は之の症例に就て説明しよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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