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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻9号

1954年09月発行

臨床実験

乾性角結膜炎の1例

著者: 宮沢稔1

所属機関: 1大阪市立医大眼科

ページ範囲:P.921 - P.924

文献概要

 涙液の分泌減少を伴う角膜及び結膜の慢性炎症に対しSjogren (1933)がKeratoconjunctivitissicca (以下KCSと略記)なる名称を与えて以来,欧米の文献には極めて多くの報告がなされ,統計的な観察も行われている程である。鹿野1)はこれら外国の文献を見るに,非常に多くの症例が少数の著者によつて報告されているのが目立ち,ために本症に対する関心が外国でもそれ程普遍化していないとも考えられるが,一方個々の1例報告では問題にならず,量的に統計的な報告をしなければ価値がない程一般化しているとも考えられ,恐らく後者のためであろうといつている。しかるに我が国では宮下2),岡島3),河合4),田坂5),前田6),佐古7)等の記載をみるにすぎない。最近私もその1例を見る機会を得たのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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