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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻9号

1954年09月発行

臨床実験

モルヨドールに依る眼障碍の2例

著者: 淸水金郞1

所属機関: 1東京医大眼科教室

ページ範囲:P.930 - P.933

文献概要

 1925年Sicard及びForestier両氏が始めてリピョドールを創製し造影剤として気管腔内に注入しそのX線像の破究を行つてから気管支造影術に急速の進歩を促した。本邦に於ては之と殆んど同一製品たるモルヨドールが創製された。之は国産の高度ヨード油で純沃素と植物油の結合物から成り広く用いられている。本剤の使用上その副作用に就ては余り顧慮する程ではないとされているが,一方嚥下に依つて皮膚に重篤な沃度疹を起し死亡した報告がある。私は最近40%モルヨドール20ccを用い診断の目的で声門上注入法が行われた際,本剤に依り眼障碍を来たした2例を経験したので報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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